販売統計

SC販売統計調査報告 2021年10月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :▲1.4% (参考・前々年同月比 : ▲3.9%)
緊急事態宣言等解除で通常営業に戻りつつあるが、売上は前年実績に届かず

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全体概況

  • 10月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は総合で▲1.4%で微減となった。
  • 1日に緊急事態宣言等が解除された後は、徐々に来館者が増え前月から7.6ポイント改善したものの、GoToキャンペーン等の消費喚起策が実施されていた前年を下回った。
  • テナントは前年同月比伸長率▲1.8%と前年から微減となった。前月と比べ、外出意欲の高まり、販促活動の再開、アルコール提供再開、買い控えの反動といった、いわゆるリベンジ消費の傾向が見られ前月から8.7ポイント増と大きく改善したものの、全国的に月前半の気温が高く秋冬物の衣料品販売が伸び悩んだことや、サービス業種ではシネマが昨年の「鬼滅の刃」大ヒットの反動を受けたことなどが影響した。
  • 一方、キーテナントは高額品の販売が好調だった百貨店が牽引し、前年同月比伸長率+0.5%と前年を僅かに上回った。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+0.3%と僅かに前年を上回った。キーテナントである百貨店の大幅な伸長に加えて、テナントは同▲0.7%と僅かに前年を下回ったものの、営業時間やアルコール提供が通常期に戻りつつあり、仕事帰りの来館者が増えた駅ビルや地下街など駅周辺のSCが下支えした。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率▲1.5%と微減だった。テナントは同▲2.3%と前年を下回った。地方都市では月後半から、観光客やビジネス客の来館が回復基調にあり、前年並みの売上に回復したとの声も聞かれたが、月を通じては前年を下回った。一方、キーテナントは同+4.5%と前年を上回った。大都市と同様に百貨店が伸長したが、売上構成比が高い食品SMが前年並みだったことで、大都市(同+10.7%)の半分弱の伸長(同+4.7%)にとどまった。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率▲1.8%となった。テナントは同▲2.1%と前年を下回ったが前月から8.0ポイント増と大幅に改善した。特に、レジャー需要にも対応する広域大型SCは積極的な販促活動の再開が実り好調だったとの声が聞かれた。

[地域別]

  • 全9地域で前年を下回った。
  • 四国は、周辺地域が前年同月比伸長率▲7.5%と大幅なマイナスとなったこともあり、総合でも同▲7.3%と全9地域中、最もマイナス幅が大きかった。特に、大型SCが立地するエリアで感染者数が高い水準が続き、自治体が月中旬まで外出自粛要請を発出したことで、来館者が減少し前年を大きく下回ったことが響いた。
  • 関東は、総合では前年同月比伸長率▲0.4%と僅かに前年を下回ったが、中心地域は同+0.6%と前年を上回った。中心地域が伸長した要因として、テレワークから出社への切り替えにより、オフィス立地のSCが前年を上回った他、東京区部では会社帰りの立ち寄りが回復し始めた駅立地のSCが前年の売上を上回った。なお、東京区部周辺の千葉市、横浜市、川崎市も駅立地のSCは前年並みと堅調だったが、駅周辺のSCの回復が十分ではなく、前年を下回った。
  • 中部は総合で前年同月比伸長率▲1.9%だった。7割超のSCが前年を下回り地域全体としては厳しい状況だったものの、広域大型SCが好調で、同地域の伸長率を2.3ポイント押し上げた。
  • 近畿は総合で前年同月比伸長率▲1.5%だった。京都市は観光客の回復もあり中心地域が堅調で総合で同+0.2%となった。神戸市は広域大型SCが好調でテナント売上が同+1.6%となった結果、総合で同+1.3%と前年を上回った。一方、大阪市は全体として回復基調ではあるが、前年を上回るまで回復したSCが天王寺エリアや梅田エリアの一部に留まり、総合では同▲3.2%となった。

[業種別]

  • 「秋冬物の衣料品」は全国的に気温低下が月中旬以降となったことで月前半が不振だった。後半は動きが出てきたものの、一部地域では海外からの商品入荷が遅れ、機会ロスが発生したとの声もきかれた。また、「シネマ」は昨年ヒットした『鬼滅の刃』の反動で前年を下回ったとの声が聞かれた。
  • 「飲食」は、アルコール提供の再開もあり、仕事帰りや友人同士の会食利用が見られ始めた大都市中心部のSCで回復傾向にある。

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