既存SC前年同月比売上高伸長率 :+6.2%
気温低下による冬物商材の稼働に加え、休日日数が多かったことで前年を上回る
全体概況
- 11月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+6.2%となった。
- 気温が低下したことで冬物商材が稼働したことに加え、前年に比べて休日日数が2日多く、3連休が2回あったことで来館者が増え、前年を上回った。
- 立地別にみると、中心地域は総合で前年同月比伸長率+5.5%、周辺地域は同+6.5%となり、立地を問わず休日日数増加により前年を上回った。中心地域は販促施策やイベント開催が来館増につながった。周辺地域はレジャー需要にも対応する広域商圏型SCがとくに好調だった。
- 業種別にみると、「ファッション」は気温低下により冬物衣料が稼働した。「雑貨」は保湿・防寒アイテムのほか、キャラクター雑貨やファンシー雑貨が好調だった。「食料品」はクリスマス関連商品やお歳暮需要が堅調だった。「飲食」は、季節メニューの稼働や忘年会利用が売上げにつながった。「サービス」は、美容やリラクゼーションが好調だった。
[立地別]
- 中心地域は総合で前年同月比伸長率+5.5%となった。休日日数が多かったことに加え、各店舗のブラックフライデーセールや館のポイント施策、イベント実施により、来館増となったSCが多かった。
- 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+6.5%となった。前年に比べて休日日数が2日多く、3連休が2回あったことでレジャー需要にも対応する広域商圏型SCがとくに好調だった。館の周年イベントによる来館増もみられた。
[地域別]
- 関東は総合で前年同月比伸長率+5.3%となった。各店舗によるブラックフライデーセールや館のポイント施策により売上増となったSCが多かった。気温低下に伴いアウターや防寒アイテム、クリスマス関連商品が好調だった。
- 中部は総合で前年同月比伸長率+7.3%となった。ブラックフライデーセールや館のポイント施策があったSCが好調だった。観光地のSCでは旅行客の来館が多くみられた。
- 近畿は総合で前年同月比伸長率+8.0%となった。月前半は気温が高かったものの、後半からの気温低下により冬物衣料が稼働した。館の周年イベントやポイント施策、クリスマス装飾により来館増となったSCがみられた。中国の渡航自粛要請については、一部インバウンド需要の高い店舗では影響がみられたものの、館全体への影響はあまり大きくないとの声が多かった。
- 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+9.5%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。国内外旅行客の来館があったSCや、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCがとくに好調だった。館の周年イベントやクリスマス装飾も集客に寄与した。
[業種別]
- 「ファッション」は、気温低下によりアウターや厚手のニットなどの冬物衣料が稼働したほか、大型店のセールや各店舗のブラックフライデーセール、館のポイント施策などが売上げを後押しした。
- 「雑貨」は、気温低下により保湿・防寒アイテムが好調だった。また、キャラクター雑貨のほか、シール交換ブームによりファンシー雑貨が好調なSCもみられた。
- 「食料品」は、クリスマス関連商品やお歳暮需要が堅調との声が多かった。一方、物価高による買い控えがみられるとの声も聞かれた。
- 「飲食」は、クリスマススイーツなどの季節メニューの稼働や忘年会利用が売上げにつながった。新店のオープンや館周辺でのイベント開催により飲食利用が増えたSCもみられた。
- 「サービス」は、美容やリラクゼーションが好調だった。




