販売統計

2022/09/26 更新 SC販売統計調査報告 2022年8月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+15.8% (参考・2019年同月比 : ▲16.1%)
3年振りの行動制限のない夏休みで売上伸長

全表はこちら
(参考)2019年同月比・全表はこちら

全体概況

  • 8月度の既存SC売上の前年同月比伸長率は、総合で+15.8%となった。
  • 前年同月は全国的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(以下、宣言等)が発出され、休業や時短営業の影響を受けたが、当年は宣言等が発出されない3年振りの夏休みとなり、前年に比べ帰省客や旅行客の来館が増えたSCが多かった。また、販促イベントなどを実施したSCも多く、来館者数増加に寄与した。
  • 2019年と比較すると▲16.1%となり、7月の▲10.7%からは▲5.4ポイントとマイナス幅が大きくなった。これは同年8月に消費税増税前の駆け込み需要があり、その反動減によるものである。
  • テナントは、前年同月比伸長率+19.0%となった。業種別に見ると、3年振りの行動制限のない夏休みで帰省客や旅行客が来館したことにより、飲食が好調となった。また、ファッションは下旬頃から秋物衣料が立ち上がり、高稼働した。
  • キーテナントは、前年同月比伸長率+4.1%となった。中心地域・大都市は百貨店での売上が牽引した一方、外出機会が増えたことにより内食需要が減少し、スーパーは売上が低調だった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+31.7%となった。行動制限がないなか夏休みに入ったことで旅行客や地方からの来館が増え、テナント、キーテナントともに他の立地と比較して伸長率が高かった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+16.9%となった。3年振りに実施された花火大会や夏祭りの参加客、観光客による飲食利用が好調だったという声が聞かれた。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+12.2%となった。GMSを中心としたキーテナントは食料品をはじめ生活必需品の値上げが売上に影響しているという声が聞かれた。

[地域別]

  • 北海道は、総合で前年同月比伸長率+28.0%となった。前年は時短営業や酒類提供の自粛が影響して売上が落ち込んだが、当年は制限緩和により帰省客、旅行客の来館が増え、売上が増加した。
  • 関東は、総合で前年同月比伸長率+15.8%となった。前年同月、月を通して緊急事態宣言下にあった東京区部はその反動で+23.1%と大きく伸長した。
  • 近畿は、総合で前年同月比伸長率+12.2%となった。当年は宣言等の行動制限はないものの先月からの第7波の影響もあり、大きな売上には繋がらなかった。
  • 北陸と四国は中心地域と周辺地域で明暗が分かれた。3年振りの祭りやイベントで来館数が多かった中心地域に対して、周辺地域では前年に比べて都市部への流動回復傾向が見られたこともあり、低調となった。

[業種別]

  • ファッションは、夏のセール実施や猛暑日が続いたことで、夏物衣料が引き続き好調だった。下旬からは外出需要の高まりにより、晩夏・秋物衣料が好調に推移した。
  • 祭りなどのイベント開催や夏休み・お盆休みに入ったことにより観光客や帰省客の来館が増え、飲食や土産品が好調だった。
  • メビレーションデザイン部のご紹介
  • NECネクサソリューションズ
  • 日本ショッピングセンター協会50周年特設サイト
  • 広告募集
ページのトップへ