プレスリリース

2024/06/25 更新 SC販売統計調査報告 2024年5月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+3.9%
気温上昇による夏物商材の稼働、インバウンド客の来館者増により前年を上回る

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全体概況

  • 5月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+3.9%となった。
  • 前年に比べて休日が1日少なかったものの、気温上昇による夏物商材の稼働、大都市を中心にインバウンド客の来館者増加により前年を上回った。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+7.8%、周辺地域は+2.0%となった。なかでも中心地域・大都市がインバウンド客などの来館により好調だった。
  • 業種別にみると、「ファッション」は気温上昇により半袖やサンダルなどの夏物商材が稼働した。「雑貨・化粧品」は、紫外線対策アイテムやレイングッズのほか、母の日のギフト商材が好調だった。「飲食」は国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館が好調で売上げを牽引した。「サービス」は前年に比べて話題作が少なかったシネマが売上大幅減となり、来館者数に影響したSCもみられた。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+11.1%となった。インバウンド客の来館が売上増につながったSCが多かった。旅行客やオフィスワーカーの来館が多い駅ビルや地下街、繁華街やターミナル駅周辺のSCがとくに好調だった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+1.8%となった。ゴールデンウィーク中に旅行客や帰省客の来館があったSCは好調だった一方、近隣客がレジャーなどで遠方に流れて来館者数が減り、苦戦したというSCもみられた。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+2.0%となった。レジャー需要にも対応する広域商圏の大型SCや、館のポイント施策などがあったSCが好調だった。

[地域別]

  • 東北は総合で前年同月比伸長率▲1.9%、四国は総合で前年同月比伸長率▲4.5%となった。前年同月は旅行支援が実施されており、その反動により伸び悩んだSCが多かった。また、前年同月に比べて休日日数が1日少なかったことも影響した。
  • 関東は総合で前年同月比伸長率+5.4%となった。気温上昇やゴールデンウィークの外出需要により、夏物衣料が稼働した。母の日のギフト需要で、雑貨も好調だった。地下街や駅ビル、観光地のSCではインバウンド客が多くみられた。
  • 近畿は総合で前年同月比伸長率+4.4%となった。駅ビルや地下街、繁華街立地のSCが好調だった。大型店の感謝祭と館のポイント施策で相乗効果を狙い、売上げにつなげたSCも好調だった。一方、雨天が多く寒暖差があったことで夏物衣料が不調だったSCもみられた。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+3.2%となった。急激な気温上昇による夏物衣料の稼働や、インバウンド客の来館が売上増につながった。

[業種別]

  • 「ファッション」は、気温上昇により半袖や軽羽織、サンダルなどの夏物商材が稼働した。一方で、雨天が多く寒暖差が激しかった地域では、夏物衣料が苦戦したとの声がきかれた。
  • 「雑貨・化粧品」は、サングラスや日傘などの紫外線対策アイテム、レイングッズ、母の日需要のギフト商材などが好調だった。
  • 「飲食」は、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館が好調で売上げを牽引した。
  • 「サービス」は、シネマが前年に比べて話題作が少なかったことで売上大幅減となり、来館者数や館内の回遊に影響したというSCもみられた。
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