プレスリリース

2024/04/25 更新 SC販売統計調査報告 2024年3月/(確報)2023年SC年間売上高(全SCベース・推計)

2024年3月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+7.4%
気温低下で春物衣料が苦戦するも、雑貨や飲食でカバーし前年を上回る

(確報)2023年・SC年間売上高(全SCベース・推計)

30兆8,260億円(前年比+9.7%・税抜)

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全体概況

  • 3月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+7.4%となった。
  • 全国的に中旬まで気温が低く春物衣料の動きの鈍かったSCが多かったが、新生活需要による雑貨の高稼働や春休み、卒業式、送別会需要による飲食利用が売上げを牽引し、前年超えとなった。前年に比べて休日が2日多かったことや、館内イベント、カード施策などの販促活動が来館者数の増加に寄与した。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+8.9%、周辺地域は+6.6%となった。なかでも中心地域・大都市はインバウンド客などの来館者数が増え、とくに好調だった。
  • 業種別にみると、「ファッション」は中旬まで気温が低かったことで春物衣料が苦戦した。「雑貨」はキャラクター商材に加え、新生活需要で家具などが好調だった。「医薬・化粧品」は新生活需要に加え、カード施策の販促効果で好調だった。「飲食」は国内外旅行客や送別会などの団体利用、オフィスワーカーのランチ需要により館の売上げを牽引した。「サービス」は春休み興行のシネマやアミューズメント、理美容が好調だった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+10.6%となった。インバウンド客や春休みの国内旅行客の来館が売上増につながった。旅行客やオフィスワーカーの来館が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+5.6%となった。館内イベントやカード施策などの販促により好調だったSCがみられた。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+6.6%となった。レジャー需要にも対応する広域商圏の大型SCや、リニューアルなどによってテナントの入れ替えがあったSCが好調だった。

[地域別]

  • 関東は総合で前年同月比伸長率+7.5%だった。気温が低く雨天が多かったことで春物衣料が苦戦したが、雑貨や飲食、サービス業種などでカバーしたSCが多かった。食物販では、ホワイトデーの季節だったが盛り上がりに欠けたとの声が聞かれた。
  • 中部は総合で前年同月比伸長率+7.8%だった。駅周辺や中心地域に位置するSCでは、インバウンド客が多くみられた。春休みの学生や若年層の来館が多かった影響でランチやカフェ利用が増え、飲食業種が好調だった。
  • 近畿は総合で前年同月比伸長率+8.3%だった。駅ビルや地下街、中心地域に位置するSCでは、インバウンド客の来館が多くみられた。気温が低く春物衣料が苦戦したものの、オケージョン需要でスーツやセレモニー商材が稼働した。国内外旅行客や春休みの学生、宴会利用などで飲食業種が好調だった。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+10.4%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。観光地のSCが好調だったことにより、周辺地域も+10.8%と2桁伸長となった。国内外旅行客や春休みの学生の来館が多く、飲食業種が好調だった。

[業種別]

  • 「ファッション」は、中旬まで気温が低かったことで春物衣料が苦戦した。中旬以降に気温が上昇したことで徐々に稼働するようになったが、前年を下回ったSCが多かった。一方、卒入学などのオケージョンや新生活需要でスーツやセレモニー商材は稼働した。
  • 「雑貨」は、キャラクター商材に加え、新生活需要で家具などが好調だった。
  • 「医薬・化粧品」は、新生活需要でスキンケア商品や春物コスメが稼働した。カード施策の販促効果で好調だったSCがみられた。
  • 「飲食」は、国内外旅行客や送別会などの団体利用、春休みの学生など若年層の利用、オフィスワーカーのランチ需要により、館の売上げを牽引した。
  • 「サービス」は、春休み興行のシネマやアミューズメント、理美容が好調だった。
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