プレスリリース

2020/11/24 更新 SC販売統計調査報告 2020年10月

既存SC前年同月比  : ▲2.4%
前年の消費税増税による売上減の反動に加え、「GoToキャンペーン」等の集客効果もあり回復傾向

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全体概況

・10月度の既存SC売上高(総合)は前年同月比▲2.4%となった。前年は消費税増税による買い控えと大型台風などによる集客減で大幅なマイナス(▲8.3%)となった反動もあり、前年同月比は小幅なマイナスとなった。
テナントは前年同月比▲3.5%、キーテナントは+2.3%となった。キーテナントは、前年に高額品を取り扱う百貨店を中心に大幅なマイナス(▲10.8%)だった反動が影響した。
新型コロナウイルスの影響は続くものの、前月と比較すると、10月から東京都が発着対象に加わった「GoToトラベル」により消費者の広域移動が促進されたことに加え、映画の話題作の大ヒットに伴う集客増もあり、回復の傾向がみれられた。

・立地別・構成別をみると、総合では前年同月比▲2.4%で前月(▲21.6%)から大幅に回復した。消費税増税の影響がなかった前々年との比較でも、9月から下げ幅を縮めた。
「中心地域(総合)」は前年同月比▲10.6%で前月(▲30.4%)から19.8ポイント増となった。「周辺地域(総合)」は前年同月比+1.6%となり、前月(▲17.1%)から18.7ポイント増と中心地域と同程度の回復となった。中心地域、周辺地域ともに、前々年との比較でみても9月から回復傾向がみられた。

・立地別・地域別をみると、「GoToトラベル」の効果で観光客が増えたこともあり、北海道以外の地域では前年同月比プラスもしくは1桁台のマイナスに留まった。北海道は、10月下旬から札幌市を中心に新型コロナウイルス感染者数が急増した影響もあり、前年同月比で▲10.2%となった。

・都市規模別・地域別をみると、前年同月比では、「その他の地域」で9地域のうち北海道、東北、北陸を除く6地域が前年を上回った。一方、「大都市」は13都市のうち、前年を上回ったのは神戸市のみとなった。また、札幌市、東京区部、名古屋市、大阪市、福岡市の5つの都市は引き続き2桁台のマイナスとなり、新型コロナウイルス感染者数再拡大の影響が推察される。
前月との比較では、「大都市」、「その他の地域」ともに全ての都市・地域で大幅に改善した。

・業種別の動向を見ると、サービス業種では、映画『鬼滅の刃』の記録的なヒットによりシネマが好調であった。また、昨年より気温が低めに推移したこともあり、秋冬衣料に動きがみられた。一方、飲食は厳しい状況が続いているものの、シネマの好調による集客効果や「GoToイート」の施策などの後押しがあり、ランチタイムでは回復の傾向がみられた。

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