ショッピングセンター(SC)で働きませんか

(株)スタジオアリス

退職者のスキルを「見える化」し即戦力として再雇用。女性が活躍できる環境づくりに取り組む「スタジオアリス」

国内500店舗(2016年9月30日時点)のこども専門写真館を展開する(株)スタジオアリスは、全社の女性従業員比率が約94%、全国の店舗従業員に対する女性比率は約98%と、女性が数多く働く企業である。同社は女性従業員のワーク・ライフ・バランスを推進し、やりがいを持って活躍できる環境・仕組みづくりに取り組んでいる。その代表的なのは「サポートメンバー制度」だ。これはどのような制度なのだろうか。制度を運営する(株)アリスキャリアサービスの事業本部長豊川弘哲氏に話を伺った。

―サポートメンバー制度とは

この制度はスタジオアリス退職者のスキルをデータベースで管理し、入園入学や七五三などの繁忙期の臨時要員や産休・育休時の交代要員として戦力化する制度です。現在、約8500人がサポートメンバーとして登録。店舗側が助けが欲しいときにメンバーに要請メールを送り、サポートメンバー本人の都合とマッチすれば、短い時間でも希望エリアで在職中に身につけたスキルを生かして働くことができます。

―繁忙期の人材確保が課題

繁忙期には、通常期の約3倍の人員が必要になり、毎年6000人程度の短期アルバイトを新規採用し、一から研修を行っています。しかしせっかく育成しても繁忙期が終わると全員が退職するため、人材の確保・育成にかける労力や費用が高コストになるのが大きな課題でした。

そこで、退職した短期アルバイトや、社員、契約社員などの業務経験者を再雇用できれば、研修や採用コストの低減にもつながりますし、店舗の即戦力としても期待できると考え、2007年にサポートメンバー制度を導入しました。
さらに当社は、前述のとおり女性従業員比率が94%を占め、育児休業取得者や短時間勤務者も多いのです。そのためサポートメンバーは、繁忙期だけでなく通常期においても、有用な臨時戦力として期待されています。そこで通常期の店舗の緊急な要請に対して、迅速に対応できるよう2013年に「サポートメンバー要請システム」を導入しました。

―スキルの「見える化」

連絡先や勤務可能エリアのほかに、「撮影アシスタントが可能」「着付けが可能」など自己申告による保有スキル情報をデータベースで管理しています。スキルを「見える化」することで、適材適所に人員配置することが可能となりました。
今では、短期アルバイトや社員、契約社員の退職者のうち約6割がサポートメンバーとして登録。子育て世代から年配まで幅広い世代の方が再び活躍しています。さらに新規採用が少人数で済むようになり、採用コストも約6割削減することができました。
もちろん、長期に現場を離れていた方でも安心して働けるよう、復帰後に研修を行うなどフォロー体制も整えています。メンバーからは登録することで、「短期でも安心して働ける」「復帰しやすい」という声が多く聞かれます。また、スタジオアリスの仕事が好きでサポートメンバーになられる方も多数います。働き手と雇用者間においてよい関係が構築できていると感じています。

また、制度の認知度向上や登録促進・維持の活動も積極的に行っています。具体的には、在職時に制度に関する冊子を配布したり、サポートメンバーへ定期的に情報誌を送付したり、電話によるフォローも行っています。さらに写真館の仕事以外にも、グループ会社での写真現像や着物の製造といった多岐にわたる仕事を用意しています。最近では、アリスキャリアサービスの派遣事業を生かして、大手アパレル企業への派遣などグループ外の仕事を紹介する試みも行っています。このように多様な仕事をコンスタントに提供する体制を整えています。
これからも女性従業員がより一層活躍できるように、人事制度の改善や環境づくりなどを進めていきたいです。

―ディベロッパーへの要望

ショッピングセンターでは、当社だけでなく、多くのテナントで女性従業員が活躍していると感じています。館内の休憩室や化粧室などで女性への配慮が感じられる設備を充実していただけると、女性従業員がよりいきいきと活躍できると思います。

第5回スタジオアリス2多くの女性従業員が活躍

*内容は全て掲載当時のものです。
SC JAPAN TODAY 2016年12月号掲載
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