SCアカデミー 第13期生募集案内
~次世代を担うSC経営者層の育成を目指す、SC業界唯一のビジネススクール~
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は、1973年に設立以来、業界の人材育成に重点を置き、現在までセミナー、海外研修、通信教育などの各種プログラムを実施し、SC業界の人材育成に寄与して参りました。
2007年に次世代のSC経営者層の育成を目的として、SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただくためのプログラム「SCアカデミー」を創設し、これまでに423名が卒業されました。現在は第12期の41名が在学中で、このほど第13期生の募集をすることになりました。
目的と特色
- 次世代を担うSC経営者層の養成を目的とします。
- SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただきます。
- ワンウェイでなく“考える力”をつける授業です。また、講師は各コースの指導教授の他に、毎回、SC業界を中心に関連分野で活躍されているゲスト講師をお招きします。
- 長期のプログラムですので、受講生相互の情報交換やネットワークづくりに役立ちます。
- 本アカデミー終了者は、SC経営士二次試験が免除になります。
SCアカデミー第13期概要(2019年度)
1.会場
一般社団法人日本ショッピングセンター協会(アクセス)
(東京都文京区後楽1-14-4 後楽森ビル15F)
2.期間
2019年4月~2020年3月(授業は11月中旬まで実施予定)
3.時間
金曜日 18:30~20:30 ※授業によって変更になる場合がございます。
4.受講料
432,000円(本体価格400,000円 消費税32,000円)
5.定員
40名以内(定員に達し次第締切りとさせていただきます。)
6.対象
SC協会会員企業の中堅社員(SC事業に関連した職種で5年以上の実務経験を有すること。)
7.入学審査について
受講申込書を提出後、①実務経歴書及び所属企業の推薦状と②1,200字程度の小論文(何を学びたいか、受講の目的)の提出をお願いいたします。受講申込者については、①実務経歴書、②小論文に基づいて、入学の審査を行います。審査の結果によっては、受講をお断りする場合がありますので、ご了承ください。審査結果は、2月の末にご連絡いたします。協会事務局より受講申込書を提出後に、①のフォーマットのデータをお送りいたします。
①、②につきましては、2019年2月6日(水)までに必ずご提出願います。
8.お申し込み締切日
2019年1月31日(木) ※定員に達し次第、締切とさせていただきます。
9.担当指導教授(敬称略)
- 統括指導教授 大甕 聡 (一社)日本ショッピングセンター協会 顧問 (SC経営士)
SC経営士会 会長 - SC序論(合宿研修/7単元)
小嶋 彰 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士) - SC総論Ⅰ(6単元)
望月 照彦 構想博物館 館主 - SC総論Ⅱ(6単元)
彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役
上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授
日本建築家協会会員 - SC経営実践論(7単元)
矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト
代表取締役社長 (SC経営士) - 特別演習(5単元)
太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング
代表取締役 (SC経営士) - ゼミ方式(4単元)
白川 富章 SC-1代表(SC経営士)
西山 貴仁 (株)SC&パートナーズ代表取締役(SC経営士)
10. 第13期カリキュラム
■SC序論(合宿研修)
指導教授 小嶋 彰 氏 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
4/11(木) | 1 | 合宿スタートにあたって | ●合宿研修の目的 他 |
2 | SC序論 | ||
3 | 「転換期にたった世界、及び、日本の経済をどう読み解くか?」 | ●中長期視点に立った国際経済、社会の推移と日本のポジショニング ●日本経済、社会の目指すべき方向 |
|
4 | 学び(独学)と事業実践知と旅(私情調査)が自己を鍛える―社会実装化SC創造に向けてー | アカデミーでどう学び、自己の思考力をどう鍛え、次代のSCをどう構想するか | |
5 | 環境革命世紀の都市と商業 | 今世紀最大の課題「環境」に対し、我々はどのような位置のたち、また何をすべきなのか? 商業環境やSCを取り巻く様相を歴史的、批評的、包括的に俯瞰しながら、このアポリアへの展望を示す | |
6 | SCアカデミーを100倍楽しむ方法 | 予習の仕方や問題意識の持ち方など、効果的な受講のコツについてお話しします | |
交流会 | |||
4/12(金) | 7 | 近未来SC | ポストEC時代に求められるSCの新たな役割を探る |
8 | 「経済社会における小売商業の役割」 | ●消費税増税に関わる商業の対応 ●オリンピックに向けての商業施設の役割 インバウンド顧客への対応戦略を含む ●リアル商業とEコマースの今後 ●地域経済活性化の主軸としての商業活動 ●家計消費の実態(アップデート) |
|
9 | グループディスカッション | グループに分かれ、与えられたテーマ、課題についてグループ内でディスカッションを行い、まとめ発表する | |
総括 |
■SC総論Ⅰ
指導教授 望月 照彦 氏 構想博物館 館主
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 4/19(金) | 文明社会で生きる人間の「ライフウエア」、体験や感動の「実経験ミュージアムSC」の創造 | ●講義「ヒューマンライフウエアバンク論」 ●クロスインパクト討議 |
2 | 4/26(金) | ●講義1からの課題研究とグループ討議 ●課題のグループ提案プレゼンテーション |
●研究討議グループのワーキング ●グループ発表、講評討議 |
3 | 5/10(金) | 文明社会の持つ課題解決を目指すビジネス発想、事業構想の構築手法とは | ●講義「個と組織の事業創造動態論」 ●クロスインパクト討議 |
4 | 5/17(金) | ●講義3からの課題研究とグループ討議 ●課題のグループ提案プレゼンテーション |
●研究討議グループのワーキング ●グループ発表、講評討議 |
5 | 5/24(金) | デジタルシフト時代のEC業界の動向と今後のビジネス世界を描く | ●講義「EC業界の状況と未来展望」 ●クロスインパクト討議 |
6 | 5/31(金) | 「社会的実装型SCは可能か」のまとめ討議 …社会の基幹となり社会をインボルブする |
●キーノートスピーチ ●質問作成 ●全体討議 |
■SC総論Ⅱ
指導教授 彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役
上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授
日本建築家協会会員
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 6/7(金) | 「メディア社会、知識社会の中のSC」―流動する社会における商業の存在形態― | コミュニケーションのあり方、先端技術の革新が人間そのものを変容させようとする中、商業という交換媒体のもつ潜在性がどのように人間の行動や欲望に関与し、新しい環境を創りだしていくのか。 |
2 | 6/14(金) | 「タウンマネジメントの現代的位相」―街とSCの再生、主として海外の事例から― | 街の再生、活性化としてのタウンマネジメント・エリアマネジメントの概念を、国内外の実践事例を中心に紹介、その活用、課題などを包括的に分析し、都市事象のデータ化の意味や都市環境を運営する意味を考察する。 |
3 | 6/21(金) | コマーシャルシティ-1―ミニレクチャーとグループディスカッション― | 社会課題に対し、SCや商業集積環境は、何をしていくべきなのか、どこまでできるものなのか、そのために今なすべきことは何なのか、などを受講生とインタラクティブな形で徹底討議する。 |
4 | 6/28(金) | 「ランドスケープとSC」―景観創造、街づくり、エココンシャスとは何か― | ランドスケープ的視点は今後のSC創造には欠かせないと共に、近代期ランドスケープアーキテクトの描くヴィジョンが都市の基盤を形成し、我々は現在その上で生きている。場の創造からエコ、街づくりへの指針を実践的に展開し、ランドスケープ本来の価値を問う。 |
5 | 7/5(金) | 「集客装置としての商業環境」―常設イベント都市創造の要諦― | 集客や滞留をベースとする体験型商業価値の事例を分析紹介しながら、常設的な「イベント空間」であるSCや商業界隈の造り方、活性化方策、レジリエンスのもたせ方などをハード・ソフトに渡り体系的に展開する。 |
6 | 7/12(金) | コマーシャルシティ-2―グループディスカッション― | 総論Ⅱを総括しながら、新しい課題発見や設定のための受講生によるプレゼンテーションとディスカッションを行う。同時に「革新」「創造性」「活性化」「再生」さらに「グローバリゼーションやローカリゼーション」などの概念の検証も合わせて行う。 |
■SC経営実践論
指導教授 矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト
代表取締役社長 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 8/23(金) | 小売業態の変化と将来性 | イーコマースがもたらす流通構造とリテイラーの変化を知り、SCの役割を考える |
2 | 8/30(金) | SCデザインのグローバルスタンダード | 商空間デザインの世界潮流と事例を知る |
3 | 9/6(金) | リート・ファンド視点でのSC経営・SC開発 | ファンドビジネスの実際とSCへの取り組み、AM事業とPM事業の相互理解などを学ぶ (投資目線、運用手法、アセットマネジメント、開発型ファンドなど) |
4 | 9/27(金) | SC事業経営計画とオペレーションの洗練化 | 長期計画から年度予算まで、経営計画の立て方、事業性評価などの手法を学ぶ。 |
5 | 10/4(金) | 領域が拡大するSCにおける「サービス」を考える | 集客型サービス、ソリューション型サービスなど業態トレンドを探る |
6 | 10/25(金) | SCにおける「食」を考える | 食物販、飲食店のトレンドと戦略などを学び、SCでの食物販の可能性、飲食ゾーンのあり方を考える |
7 | 11/1(金) | SCに活かそう新たなテクノロジー | 進化するIT技術を知り、SCへの応用を考える。 |
■特別演習
指導教授 太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング
代表取締役 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 7/19(金) | 特別演習Ⅰ 「お客様目線に立つ。購買心理を理解する」 |
これからの店舗に求められる「衝動買いしたくなる店」について、顧客目線で考察する。 |
2 | 8/2(金) | 特別講義 「縮む社会を幸せにする事業」 |
|
3 | 9/20(金) | 特別演習Ⅱ 「ケーススタディ 現状を分析する」 |
元気なまちを訪問し、フィールドワークを行う。その際、関係者へのヒアリング、顧客や店舗の観察調査も行う。(候補地:川越) |
4 | 10/18(金) | 演習Ⅲ 「愛され続ける商業施設に学ぶ その1」 |
愛され続けている商業施設を訪問し、フィールドワークを行う。その際、観察調査とともに、当該施設の関係者によるレクチャーも受ける。 |
4 | 11/8(金) | 演習Ⅳ 「愛され続ける商業施設に学ぶ その2」 |
フィールドワークに基づいて、愛され続ける理由を解明し、チームによるプレゼンをしていただく。 |
■ゼミ方式(いくつかのグループに分ける)
実施日 | 内容 | |
---|---|---|
1 | 7/26(金) | 卒論の書き方講座 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
2 | 9/13(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
3 | 10/11(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
4 | 11/15(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
※ゼミのグループ分けは7月に決定し、発表します。
※ゼミの指導教授が卒業論文指導も行います。
※やむを得ない事由により、講師・時間割・講義内容等を変更する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。
11.お問い合わせ先
(一社)日本ショッピングセンター協会
教育研修部/與田(よでん)、増木
TEL.03-5615-8523 FAX.03-5615-8539