販売統計

SC販売統計調査報告 2006年02月

2月 SC総売上高 (推計) 1兆7,483億円 (前年比 0.6%  全SCベース)
既存SC前年比 :   0.3%

売上高の概況

2006年2月のSC総売上高は 1兆7,483億円、前年同月比 0.6%の微増となった。例年の如く前月(1月)に新規オープンSCがなかったこともあって、成長率も足踏みし今一歩伸びを欠く感がする結果となっている。

しかしながら、既存SC売上高は 0.3%となって、8ヶ月振りにマイナス成長となった前月から素速い立直りを見せている。月の半ばから春らしい暖かさが到来し消費マインドも少しづつ蠢き始め、SC売上高をプラス成長領域に誘引した。

SC構成別では、テナントは1.0%と11ヶ月連続で前年をクリアする安定した成績を示している。気温が上昇するにつれて春物衣料を中心に靴・バック等の身の回り品や加工食品が好調だったことが貢献したようだ。一方、前月3ヶ月振りにマイナス成長に陥ったキーテナントは-1.0%と今月も売上停滞が続いている。極端な不振業種はないものの目立って好調といえる業種も見当たらない状況で、プラス成長に向けて起爆材となる業種の登場が待望される。

立地別では、前月に続いて小都市が-5.2%と大幅な売上低迷となっているが、厳しい寒さも和らぎ行動範囲の拡大で来店客数の増加が望めた周辺・郊外の両地域の大幅な回復振りと大都市の売上好調が重なってSC全体をプラス成長に導いた。

地域別では、愛知万博の反動が見られ始めた中部地域や北海道、北陸、四国、九州・沖縄の5地域がまだ売上が低迷しているが、リニューアル効果が見られたSCが多かった東北、関東、近畿、中国の4地域が前年をクリアして今月の成績をプラス成長に押し上げた。

都市規模別では、13大都市が1.8%、その他地域が-0.7%と都市規模で明暗を分けた結果となっているが、大都市が0.7ポイントアップ、その他地域が1.0ポイントアップといずれも前月より回復振りが記録されており、見通しに明るさを覗かせている。

集計対象 609SCの中、プラス成長SCは271SC(44.5%)、過半数へあと少しのところとなって次月以降に期待が持てる。


*本調査は、2005年12月末現在の全SC2,704SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 609 SC 回収率60.9 %
*2月のSC総売上高(推計)は、2006年1月末現在の全SC2,704SC(前年比 +44SC)をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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