販売統計

SC販売統計調査報告 2005年11月

11月 SC総売上高 (推計) 2兆1,586億円 (前年比 7.3%  全SCベース)
既存SC前年比 :   3.0%

売上高の概況

2005年11月のSC総売上高は2兆 1,586億円、前年同月比は7.3%となって本年の9月に次ぐ高水準の成長を記録した。記録的な暖冬や自然災害の後遺症等で売上が今一つだった昨年の反動もあるが、SCの確実な成長振りが窺える結果となっている。

既存SCの売上高も前年同月比3.0% と本統計開始の2002年7月以来、最高の値となった。景気の回復感や順調な寒さの訪れで防寒品を中心に冬物商品が比較的順調に動いたことが好結果を誘引したようだ。

SC構成別では、テナントは前年同月比4.2% と8ヶ月連続で売上好調を維持したことに加えて、キーテナントも百貨店の大きな伸長や量販店のプラス成長への転化などで、前年同月比1.1% と昨年の2月以来、2年振りにプラス成長に転じたことが特筆される。急激な寒さの到来もあって冬物婦人衣料が活発に動き、売上を回復したことが大きな要因となっている。さらに加工食品、紳士衣料も比較的順調だったこともあってキーテナント全体をプラス領域に押し上げた。今月の成績を足場に安定成長への移行が期待される。

立地別では、今月の好成績を物語るように、中心地域が4.4%、周辺地域が1.6%・郊外地域も2.5%とどの地域もプラス成長を記録、歳末商戦が楽しみな状況となっている。

地域別では、中国、九州の2地区にコンマ台の売上停滞が見られるものの7地区が安定した売上伸長を記録しており、好調だった今月のSC売上を象徴する結果となった。特に北陸地区の7.8%の大幅な売上伸長が一際目立っている。地震や豪雨の影響で売上が低迷した昨年からの立直りが見えている。

都市規模別では、回復が期待されていた大都市を除く「その他の地域」だが、今月は東北・中部・北陸・近畿の4地域に回復が見られ9地域中6地域がプラス成長となって回復の兆しが見え始めている。これに売上好調を維持している大都市の成績を加えると、SC売上の見通しに明るさが感じられる。

集計対象581SC中、プラス成長SCは333(57.3%)と初めて過半数を超した。昨年の反動もあるもののSC売上の回復が確固たるものとなっていることが窺える結果となった。


*本調査は、2004年12月末現在の全SC2,660SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 581 SC 回収率58.1 %
*11月のSC総売上高(推計)は、2005年10月末現在の全SC2,700SC(前年比 +47SC)をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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