販売統計

売上高の概況

2004年1１月のSC総売上高は 2兆119億円、前年同月比は 0.8 % の微増に留まった。SC増加をベースに順調な成長を辿ってきたSC総売上高も今月は少し「一服感」が漂う結果となった。

既存SC売上高も -3.5 % の低調となった。記録的な暖冬に自然災害の後遺症等も加わって消費マインドが鈍り、8、3月に続く今年3番目の落込みとなった。

SC構成別では、マイナスながらもコンマ台で頑張っていたテナントが婦人衣料、靴、貴金属、飲食が振るわず -3.0 % と大きく後退、キーテナントも生鮮・加工食品は売上を伸ばしたものの、主力の婦人・紳士・子供衣料が相当落ち込み -4.3 % となってSC全体に停滞感が漂った。

立地別では、中心･周辺･郊外とも前月より約2ポイントダウンの -3 %台、地域別でみてもどの地域ともマイナス成長となつて今月の売上低迷を象徴した結果となっている。特に -5 %台超となっている東北、北陸、四国地区の早期の立直りが期待される。

都市規模別では、前月売上好調を誇った大都市部も一転してどの都市ともマイナス成長に陥り 2.2ポイントダウンの -3.0 %、その他地域も2.1ポイント下降の -4.0 %となって今月の成績を物語る結果となった。

集計対象562SC中、プラス成長を記録したSCは143SC(25.4%)、62SCの減少(10.9ポイントダウン)であった。年間SC売上の中でも最重要となる歳末商戦を次月に控え早期の回復が望まれる。

*本調査は、2003年12月末現在の全SC2,611SCの中から立地別･SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 562 SC　回収率56.2 ％
*11月のSC総売上高（推計）は、2004年10月末現在の全SC2,653SC（前年比 ＋53SC）をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら