販売統計

売上高の概況

2004年9月のSC総売上高は 1兆8,384億円、前年同月比は 1.0 % であった。 前月初めてマイナス成長に陥ったSC総売上高だがSC数の増加もあって素早い立直りを見せた。

既存SC売上高は前月より2.6ポイント改善されたが -2.0 % と依然マイナス領域に止まった。

しかしながら、ことのほか長かった残暑に加えて今月も2個の台風が上陸し、西日本を中心に日本各地で天候が大荒れだったことを考慮すればまずまずの成績だったと言える。

SC構成別では、婦人衣料の好転を背景にテナントが - 0.7 % と大きな回復振りを記録したが、キーテナントは -4.3 % と今ひとつ立直りに鈍さが見られる。加工・生鮮食品は好調さを持続しているが主力の婦人･紳士衣料に回復の兆しが見られないのが大きく影響しているようだ。

立地・地域別では、月末台風が縦断した西・東日本地区が前月に続いて低調だったが、台風の影響が少なかった東北・北海道地区がプラス成長を記録しているのが特筆される。特に北海道地区中心地域の 4.8 % が一際光っている。ハイレベルのSC競争が展開されているなか、SCファンの拡大を目指して、新規テナントの導入や接客技術のレベルアップなど、SC運営の努力が成果として現れてきたようだ。

集計対象 574SCの中で前年実績を上回ったのは 187SC（全体の 32.6 %）となった。前月から90 SCの増加となっており、本格的な秋物商戦が始まる10月に向けて明るい材料を提供した。

*本調査は、2003年12月末現在の全SC2,611SCの中から立地別･SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 574 SC　回収率57.4 ％
*9月のSC総売上高（推計）は、2004年8月末現在の全SC2,641SC（前年比 ＋44SC）をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら