販売統計

売上高の概況

2004年8月のSC総売上高は、1兆8,563億円、前年同月比は - 1.5 % であった。

SCの増加を背景に確実な足取りで拡大してきたSC売上高も既存店の落込みをカバー出来ず、はじめてマイナスとなった。

既存SC売上高は - 4.6 % と2年振りに-4 %台となって大変厳しい状況となった。記録的な猛暑が続くなか3個の台風上陸で西日本を中心に天気が大荒れしたことに加えて「オリンピック」の金メダル旋風も重なりSCへの「足」が鈍り勝ちだったことが今期の成績を誘引したようだ。

SC構成別では、前月立直りを見せていたテナントが婦人･紳士衣料、雑貨、飲食が振るわなかったことが影響し - 4.1 % の大幅な落ち込みとなり停滞感が漂った。キーテナントも加工・生鮮食品は比較的好調だったものの主力の婦人･紳士衣料に加えて家庭用品、雑貨の売上不振が響き - 5.5 % と大きなマイナス成長となった。

立地・地域別では、相次ぐ台風上陸で被害甚大だった九州・中国地区、前月の集中豪雨の影響が残る北陸地区に大幅な落ち込みが見られており、今後の動向に目が離せない。

何れの立地・地域とも売上停滞となっているなかで、東北地区周辺地域がテナントゾーンの頑張りで唯一プラス成長となっているのが特筆される。

集計対象 571SCの中で前年実績を上回ったのは 97SC（全体の 17.0 %）、前月から 142SCもの大幅な減少、自然の及ぼす影響が顕著に顕われた今月のSC売上高であった。

*本調査は、2003年12月末現在の全SC2,611SCの中から立地別･SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 571 SC　回収率57.1 ％
*8月のSC総売上高（推計）は、2004年7月末現在の全SC2,639SC（前年比 ＋43SC）をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら