販売統計

売上高の概況

2004年4月のSC総売上高は前年同月比＋0.5％となった。前月に続いてコンマ台の低成長ではあるものの0.4ポイント上昇しており、堅実なペースで成長していることが窺える。

一方、既存店売上高は－2.2％　前月よりも1.4ポイント改善されたが2ヶ月連続のマイナス成長となった。全般に順調な天候の訪れで売上アップに期待が膨らんだが、東･西日本地域に夏のような高気温が続いたことや消費税の総額表示スタートで上向き傾向にあった消費に戸惑いを生じさせ、その影響で衣料品・生鮮食品・飲食が振わず今一歩の成績に終わった。

SC構成別では、テナント（専門店ゾーン）が－1.5％、キーテナントが－3.4％とどちらも苦戦しているが靴・鞄、貴金属、雑貨、サービスが比較的好調だった専門店ゾーンの立直りぶり（前月から1.7ポイントアップ）が評価出来る。

調査対象560SCの中で前年実績を上回ったのは142（全体の26.0％）と前月よりさらに6SC減となった。しかしながら、前年同月比の落込み度は相当なレベルで改善されている。これは、新規テナントの導入を含めたリニューアルや人気イベントの実施等でSCファンづくりに取り組む努力が着実に実を結び、SC全体が売上回復に向けて動きだしていることを物語っている。

*本調査は、2003年12月末現在の全SC2,611SCの中から立地別･SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 560 SC　回収率56.0 ％
*4月のSC総売上高（推計）は、2004年3月末現在の全SC2,623SCをベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら