販売統計

SC販売統計調査報告 2002年年間

回復の手がかり掴めず低迷続いた 前年対比 △ 2.1 %

売上高の概況

2002年1月~12月のSC年間売上高は、前年比 △ 2.1%(店舗調整後) であった。大幅な落ち込みではないものの、10年連続のマイナス成長となり、暗雲が漂った1年であったといえる。各月毎の状況では、9.11同時多発テロ、BSE騒動等の影響が薄らいだ8月、9月にほのかな回復の兆しが見られ期待が集まったが秋物・歳末商戦が今一歩盛り上らず、年通算が冷え込んだ。(表-1)

SSC総売上高(推計)は、26兆1,158億円となり、前年を5,117億円下回る結果となった。これは、デフレの浸透で客単価が相当落ち込んだことに加えて大型流通企業の破綻が相次ぎ、SCの閉店が増加したことでSC総数が減少したことが大きな要因となっていると考えられる。(表-2)

業態別では、テナント、キーテナントとも △ 2.1% と同レベルのマイナス成長を記録、枕を並べて水面下に落ち込んだ形となった。(表-3)

地域別では、各地域とも売上不振状態が続いた中にあって、北海道地域(0.0%)と北陸地域(0.2%)SCの健闘振りが目立っている。(表-4)

SC売上高内容では、1SC当たり平均売上高は、103億19百万円、年間売上効率は、2,919(千円/3.3m2)となって、前年の88億99百万円、2,802(千円/3.3m2)を上回っており、各ディベロッパーのSC運営、SCテナントの店舗経営等の効率化向上が一段と加速されていることが窺える。こうした日々の弛まぬ努力が来期に好結果をもたらすよう、切望される。


*本調査は、2001年末までに開設された全国のSC2,565SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*最大回答SC数 506 SC  回収率 50.6% 集計対象SC数 328SC
*集計SC (328 SC)は、1月~12月の全月の売上高が揃っているSCを対象とした。
*SC総売上高は、2001年末までに開設された 2,565 SC を対象にして集計(推計)を行った。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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