販売統計

SC販売統計調査報告 2003年08月

「冷夏」の影響で、停滞感漂った △ 2.1 %

売上高の概況

2003年8月のSC売上高は、前年同期比 △2.1%となった。梅雨明け宣言は出されたものの、前月から続いた天候不順が10年振りの「冷夏」をもたらし低迷気味だった消費マインドをさらに停滞させ、前月から0.2ポイント下降する好ましからざる結果となっている。阪神タイガース18年ぶりの優勝に向けたカウントダウン景気も一進一退の成績と悪天候に水をさされ、SC売上を盛り上げるには至らなかったようだ。

店舗形態別でみると、マイナス成長ではあるものの2ヶ月連続でコンマ台て健闘していたテナントが冷夏の影響で季節物衣料、靴・鞄、飲食が振るわず △1.5%となっているのが気にかかる。キーテナントは加工食品、生鮮食品等が比較的好調だったこともあって前月より0.7ポイント改善された △3.0%となっている。

立地別・地域別では、停滞感漂った今期の成績を物語るようにどの立地・地域ともマイナス成長となっているが、北陸地区の中心地域、四国及び九州・沖縄地区の郊外地域SCがプラス成長を記録した。

都市規模・地域別の状況では、全地域が売上不振状態に陥っている中、千葉市がここ3ヶ月連続で好調な売上成績を維持しているのが光っている。

今期プラス成長を記録したSC数は 164SC(30.4% 1.3 ポイントダウン 13SC減)で冷夏の影響て苦しんだ今期のSC売上状況を如実に物語る結果となっている。

停滞感の漂った中で、売上好調SCが成功要因として挙げたBest3は、①新規テナント導入(24sc) ②イベント奏効(21sc) ③リニューアル実施(20sc)であった。

次月9月には、阪神タイガース、ダイエーホークスの優勝も決定し、優勝記念セールで「消費」が一気に盛り上がる好材を背景にSCの頑張りが望まれる。


*本調査は、2002年末までに開設された全国のSC2,615SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 550 SC 回収率55.0 % (集計対象SC数 540 SC)

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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