SCアカデミー 第17期生募集案内
~次世代を担うSC経営者層の育成を目指す、SC業界唯一のビジネススクール~
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は、1973年に設立以来、業界の人材育成に重点を置き、現在までセミナー、海外研修、通信教育などの各種プログラムを実施し、SC業界の人材育成に寄与して参りました。
2007年に次世代のSC経営者層の育成を目的として、SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただくためのプログラム「SCアカデミー」を創設し、これまでに587名が卒業されました。現在は第16期の42名が在学中で、このほど第17期生の募集をすることになりました。
なお、第16期(2022年度)よりオンラインを活用し、全国規模で遠隔地の方でも受講いただいています。つきましては、貴社の次世代を担う人材の教育機関として、本SCアカデミーを活用していただけるようご案内申しあげます。
目的と特色
- 次世代を担うSC経営者層の養成を目的とします。
- SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただきます。
- ワンウェイでなく“考える力”をつける授業です。また、講師は各カリキュラムの指導教授の他に、毎回、SC業界を中心に関連分野で活躍されているゲスト講師をお招きします。
- 長期のプログラムですので、受講生相互の情報交換やネットワークづくりに役立ちます。
- 本アカデミー修了者は、SC経営士二次試験が免除になります。
SCアカデミー第17期概要(2023年度)
1.会場
一般社団法人日本ショッピングセンター協会(アクセス)
(東京都文京区後楽1-14-4 後楽森ビル15F)
2.期間
2023年4月~2024年3月(授業は11月中旬まで実施予定)
3.時間
金曜日 18:30~20:30 ※授業によって変更になる場合がございます。
4.受講料
440,000円(本体価格400,000円 消費税40,000円)
5.定員
40名(予定)
6.対象
SC協会会員企業の中堅社員(SC事業に関連した職種で5年以上の実務経験を有すること。)
7.受講申込者及びご担当者様へ
1)第16期(2022年度)よりリモート学習を取り入れ、全国規模で実施しております。リアル受講を推奨いたしますが、遠隔地での受講をご希望の方はリモート受講も可能です。「SC総論Ⅰ・Ⅱ」「SC経営実践論」の最終回及び特別演習の現地視察は、原則会場への出席となります。なお、受講生の交流の機会の支援として希望者には宿泊費として年間4回、各回1万円を限度として、協会が補助いたします。
2)受講申込書を提出後、①実務経歴書及び所属企業の推薦状と②1,200字程度の小論文(何を学びたいか、受講の目的)の提出をお願いいたします。受講申込者については、①実務経歴書、②小論文に基づいて、入学の審査を行います。審査の結果によっては、受講をお断りする場合がありますので、ご了承ください。審査結果は、2月の末にご連絡いたします。協会事務局より受講申込書を提出後に、①のフォーマットをお送りいたします。
①、②につきましては、2023年2月22日(水)までに必ずご提出願います。
3) 開催期間中に受講生が何らかの理由で辞退されても、受講料は返金いたしませんので、ご了承ください。
4) 本アカデミー修了者は、SC経営士二次試験が免除になります。
8.お申し込み締切日
2023年2月13日(月) ※定員に達し次第、締切とさせていただきます。
9.担当指導教授(敬称略)
- SC序論(合宿研修)
小嶋 彰 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士) - SC総論Ⅰ(6単元)
望月 照彦 構想博物館 館主・多摩大学 名誉教授・エッセイスト - SC総論Ⅱ(6単元)
彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役・上海視覚芸術学院徳稲大師 学院教授・日本建築家協会会員
- SC経営実践論(7単元)
矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト 代表取締役社長 (SC経営士) - 特別演習(3単元)
太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング 代表取締役 (SC経営士) - 特別講義(4単元)
- ゼミ方式(4単元)
10. 第17期カリキュラム(敬称略)
■SC序論(合宿研修)
指導教授 小嶋 彰 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士)
日程 | 単元 | 課目 | 内容と目的 |
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4/13(木) | 1 | 合宿研修について | 合宿研修の目的 他 |
2 | 特別講義Ⅰ | 調整中 | |
3 | 『The Art of Being 』 「よりよく生きるという生き方」が主題となる時代、SCの存在可能性をどう創造するか |
・革新的な人間は「精神分裂(スキゾフレニー)」気味といわれた ・アバターが滲出する時代は「あばたも靨」か ・よりよく生きる主役は、頭脳を持つ人間である |
|
4 | 環境革命の世紀 | 今世紀最大の課題である「環境」に対し、我々はどのような位置に立ち、何を考え、何をすべきなのか?商業環境やSCを取りまく「環境」の様相を、歴史的・批評的・包括的に俯瞰しながら、このアポリアへの展望を示す。 | |
5 | SCアカデミーを100倍楽しむ方法 | 問題意識の持ち方や、グループディスカッションの意義など、アカデミー受講のコツについてお話しします | |
交流会(夕食) | |||
4/14(金) | 6 | 経済社会における小売商業の役割 | ・アフターコロナの商業施設の施策。 ・家計消費構造の変化(アップデート) ・SCの核的ポジションを担うフードコート&飲食店舗、及び、サービス業種充実のSC店舗構成 ・地域活性化における商業施設の役割 ・ウェルネスやSDGs強化トレンドの商業施設 |
7 | 特別講義Ⅱ | 調整中 | |
8 | ショッピングセンターのリポジショニング「タウンセンター」を紹介 | イーコマース時代に成長しているフォーマット、タウンセンターについて講師の著書を教材に、日本での可能性を探ります。 | |
9 | グループディスカッション | グループに分かれ、与えられたテーマ、課題についてグループ内でディスカッションを行い、まとめ発表する。 | |
総括 | 合宿研修のまとめと今後の研修への期待 |
■SC総論Ⅰ
指導教授 望月 照彦 構想博物館 館主・多摩大学 名誉教授・エッセイスト
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
4/21(金) | 1 | 科学技術全盛と思われている社会に、「哲学」が問われているものは何か | ・AIが自動車を始めすべてを自動運転モードに ・しかし、人の人生までAIで自動運転してもよいのであろうか |
4/28(金) | 2 | 商業社会は今後も人類の幸せづくりに貢献(寄与)できる可能を持つ、その店舗デザインとは | ・近代の産業社会は資本主義を生み出し、経済を躍動させたが、商業社会には何ができるのか |
5/12(金) | 3 | 地球と人類環境の持続可能性が問われ続けているが、人類と産業組織の先端的役割・理論が描いているものは | ・初めて人類が生命維持のために自己組織化した試みと見なされるSDGsの不全が問われているが |
5/19(金) | 4 | メタバースのマルチバース化の展開と、リアルバースの必然性(日常性)のデザインは | ・メタバース登場の圧倒的な未来予測が花盛り ・本当に生きることの自己認知デザインの有効性 |
5/26(金) | 5 | 小さな島の万屋からスタートした事業は、どんな思想、手法、経営理論を実践・確立したか | ・新しい資本主義の実態が見えない ・事業を革新させる経営者の「試本主義」に学ぶ |
6/2(金) | 6 | 地球と人類と、新たなSCのメタモルフォーゼの処方箋を描くことができるか | ・SCアカデミーの受講生の皆さんと、講義をしていただいた先生方の、「トランジションミーティング」 |
■SC総論Ⅱ
指導教授 彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役 上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授 日本建築家協会会員
日程 | 単元 | 課目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
6/9(金) | 1 | エリアマネジメントの現代的位相 | 【スクール形式】 街とSCの再生を国内外の先進的事例を中心に紹介しながら、その方策、キーワード、意味、課題などを包括的に分析し、都市事象のデータ化や可視化、さらにその言語化の重要性、そして実験的なマネジメント推進方法を展開する。 |
6/16(金) | 2 | ランドスケープとSCの相互交通 | 【スクール形式】 庭園の構成手法からランドスケープの概念、ランドスケープと都市創造・地域創造の問題を紹介するとともに、今後重要になるSCにおけるランドスケープ価値やランドスケープ的視野の可能性、景観創造、まちづくり、エコロジーの実践的展開を考察する。 |
6/23(金) | 3 | SCにおけるグローバリゼーションとローカリゼーション | 【クロストークセッション】 ゲストの招聘、受講生参加型で、グローバルとローカルの問題を深耕する |
6/30(金) | 4 | SC・グルーエン・映画 | 【スクール形式】 SCの父と言われるヴィクター・グルーエンの足跡、その思想と方法、現代におけるレガシーを紹介しつつ、映画と都市の相関性やSCをめぐる文化的問題を、歴史的横断性をもちながら考察する。 |
7/7(金) | 5 | 集客装置としての商業環境 | 【スクール形式】 集客や滞留、さらには顧客・参加者の支持を得るイベント創造の歴史的・同時代的事例、その制作論、現代における展開、そして地域創生との関係などにフォーカスを当てながら、商業環境の魅力やレジリエンスを高めるあり方について深耕する。 |
7/14(金) | 6 | SCのイノベーションをリベラルアーツ的視界で考える | 【パネルセッション】 受講生参加型で、SCにおけるイノベーションのあり方をリベラルアーツ的視界の中で考える。ゲストパネラーにはアカデミー講師を含む最前線で活躍されている方々を招聘。合わせて総論Ⅱの総括も行う。 |
■SC経営実践論
指導教授 矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト 代表取締役社長 (SC経営士)
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
8/25(金) | 1 | 次世代を見据えたSCの事業戦略と事業収支計画 | SCに求められる新たな視点の事業戦略とそれを実践する事業収支計画の立て方、事業性評価などを学ぶ。 |
9/1(金) | 2 | プレイスメイキングによるSCの新たな可能性 | SCや周辺エリアの空間を誰もが使いこなせる居心地の良い空間に変える。多様なアクティビティを創出させるプロセスやデザインを考える |
9/8(金) | 3 | 地方商店街の活性化事例から学ぶ | 地方商店街の活性化、まちおこしの具体策を油津商店街の事例から学び、SCでの応用を考える。 |
9/29(金) | 4 | 海外先進事例を通してデジタル時代の新たなSC開発の手法を学ぶ | シンガポールFunanをケーススタディにコンセプトワークから、プロセスプランニング、デザインワークなど、ネットにはかなわないリアルの場づくりを学ぶ。 |
10/6(金) | 5 | リート・ファンドとバリュアップ | 商業施設の所有形態として定着化したJリートを知り、アセットマネジメント視点からのバリュアップの具体策を検討する。 |
10/27(金) | 6 | SCで活用するべきテクノロジーや新たな試み | リテイルテックやフードテックなど、SCを取り巻くテクノロジーの進化は目覚ましい。ネクストを考える力をつけるため、新たなアイデア・テクノロジーに触れる。 |
11/10(金) | 7 | まとめ:次世代SCの仮説づくり | グループ別ディスカッションとプレゼンテーション |
■特別演習
指導教授 太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング 代表取締役 (SC経営士)
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
9/22(金) | 1 | 特別演習Ⅰ | ケースタディを通じて、戦略策定のフレームワーク手法を習得する |
10/20(金) | 2 | 特別演習Ⅱ | 顧客に支持されている商業施設を訪問し、フィールドワークを行う |
11/24(金) | 3 | 特別演習Ⅲ | フィールドワークに基づき、当該施設の活性化戦略を策定し、プレゼンテーションしていただく |
■特別講義
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
4/13(木) | 1 | 特別講義Ⅰ | 調整中 |
4/14(金) | 2 | 特別講義Ⅱ | 調整中 |
7/21(金) | 4 | 特別講義Ⅲ | 調整中 |
8/4(金) | 5 | 特別講義 | 調整中 |
■ゼミ方式(いくつかのグループに分ける)
日程 | 単元 | 内容 |
---|---|---|
7/28(金) | 1 | 卒論の書き方講座 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
9/15(金) | 2 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
10/13(金) | 3 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
11/17(金) | 4 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
※ゼミのグループ分けは7月に決定し、発表します。
※ゼミの指導教授が卒業論文指導も行います。
※やむを得ない事由により、講師・時間割・講義内容等を変更する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。
11.お問い合わせ先
(一社)日本ショッピングセンター協会
教育研修部/與田(よでん)、浜、泉
TEL.03-5615-8523 FAX.03-5615-8539