セミナー

参加のおすすめ

現在テナントが抜け（埋まらず）、「空き区画問題」を抱えるSCが多くみられます。消費不況でテナントが出店を抑える中、リーシングやテナント交渉がスムーズに進まないのが理由です。しかし「空き区画問題」は単にリーシング上の問題ではなく、SC自体に問題があるケースが少なくありません。本セミナーは、これらの問題を、全体の問題と個別の問題（対応策）に分け、解決策や今後のSC運営の在り方を探ります。ぜひこの機会をご利用ください。

プログラム

（敬称略）

9月7日（火）

第1単元 （13:00～14:15）

『空き区画が発生する背景には、SC自体に問題がある場合が多い』
　～空き区画が生じないSCへの体質改善をどう図るか～

• なぜ歯抜け状態となるのか、自SC問題点抽出の仕方
• テナントから好かれる（売上の上がる）SCへの体質改善
• 普段から後継テナントをプールできる営業体制、ほか

講師：天王寺ターミナルビル(株)　営業企画部長　　猪原　正嗣

「天王寺ミオ」は今年で開業15周年を迎えるが、初期の頃は多くの問題を抱え順風満帆ではなかった。

その後、年2回の定期的なリニューアルや、効果的な販促、CS、ECの徹底などにより約250の店舗で年商300億円をあげるまでになった。ここでは、その取り組みからSC体質改善の進め方を学ぶ。

第2単元 （14:25～15:40）

『空き区画が生じた際の、具体的対応策①』　～SCコンサルタントの提案～

• 事例紹介リオワールド----GMS撤退後に導入された「平成楽市楽座」の手法
  （保証金なし、消化仕入契約、集中レジ等、出店コストが低く、デベ・出店者双方が効率よく商売出来る仕組み）
• 催事契約（短期契約）でテナント誘致、急場をしのぎリーシングを継続する手法
• その他、空き区画が生じた際の具体的対応策について

講師：(株)ストリーム　代表取締役　　相馬　一郎

「楽市楽座」の形は、場所を変え、今年4月「ちとせモール」（北海道）、6月さくら野百貨店（仙台）で開業、本年秋には甲府でも開業予定。相馬氏は「玉川髙島屋SC」を管理する東神開発(株)退社後、コンサルタントとして独立、リーシングにも精通している。この講座では、空き区画対策の具体的手法を幾つかのパターンに分けて解説する。

第3単元 （15:50～17:05）

『空き区画が生じた際の、具体的対応策②』
　～PM企業による施設活性化の取り組み「川崎ルフロンのギッズ&ファミリーフロア」～

• 活性化する前の状態と、抱えていた課題
• 不振フロア、退店、空き区画への対応（活性化の）取り組み
• 空き区画が生じない施設になるための、SC運営とは

講師：三菱地所リテールマネジメント(株)　川崎ルフロン館長　　中原　勇

「川崎ルフロン」は西武百貨店、丸井、専門店街で1988年JR川崎駅前に開業。その後、03年西武が撤退し、跡地にヨドバシカメラと64の専門店が入居した。JR川崎駅周辺は、大型SCがひしめく激戦地。

今回の空き区画対策（活性化）は、他SCとの違いと、独自の方向性を打ち出す狙いもある。