販売統計

SC販売統計調査報告 2005年09月

9月 SC総売上高 (推計) 1兆9,766億円 (前年比 7.6%  全SCベース)
既存SC前年比 :   0.9%

売上高の概況

2005年9月のSC総売上高は1兆 9,766億円、前月を9億円上回ったが2兆円の大台への復帰はならなかった。しかしながら、前年同月比は7.6% となっており、堅実な成長振りを示した。

既存SCの売上高の前年比は0.9% のコンマ台の微増ではあったが4ヶ月連続のプラス成長を堅持した。上旬の悪天候(台風14号や記録的な大雨)の影響が心配されたが、秋物商戦を狙って実施した各種のイベントやリニューアルの効果により、前年より2.3 前月より0.3 ポイントの上昇を記録した。回復基調が定着しつつあるようだ。

SC構成別では、テナントは 2.0% と6ヶ月連続でプラス成長となった。主力業種の婦人衣料が秋物を中心に動き、売上好調を維持したことがテナント全体の安定成長に大きく貢献した。キーテナントは-1.3% とまだマイナス領域であるが、家庭用品、加工食品、雑貨が比較的好調で、前月より 0.4ポイントの改善され復調の兆しが窺える。

立地別では、前月を上回る伸びを見せた大都市(5.2% 0.6ポイントアップ)の好成績をベースに中心地域が3.2% 前月より0.4ポイントアップと安定した成績となった。その反動からか周辺、郊外の両地域がコンマ台であるものの-0.5%、-0.9% のマイナス成長となって少し気がかりな面を覗かせている。

地域別では、悪天候の影響が大だった近畿、中国、四国、九州の4地区がマイナス成長を記録したが、それ以外の5地区が売上伸長を記録しSC全体をプラス成長に誘引した。 都市規模別では、神戸市、広島市、北九州市に依然売上停滞が続いているものの、プラス成長に転じた大阪市を含めたその他の各大都市に売上好調が続いており、秋・歳末商戦に向けてのSC売上に明るさを覗かせている。

集計対象562SC中、プラス成長SCは241(42.9%)で前年より54SC増、シェアは10.3ポイントのアップとなった。SC売上の確かな回復振りを示す結果となっている。


*本調査は、2004年12月末現在の全SC2,660SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 562 SC 回収率56.2 %
*9月のSC総売上高(推計)は、2005年8月末現在の全SC2,691SC(前年比 +51SC)をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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