販売統計

売上高の概況

2005年1月のSC総売上高は 2兆3,704億円、前年同月比 6.5 % とハイレベルな成長を記録、新しい年のスタートを飾るに相応しい結果となった。昨年１年間に大都市部を中心に62SCが新たにオープン、売場面積が150万m²超増加したことが大きく貢献したものといえる。

既存SC売上高も 0.2 % と昨年の7月以来6ヵ月振りにプラス成長となった。昨年末の暖冬から一転して厳しい寒さが到来、冬物重衣料の動きが活発化したことに加えて、新春福袋セールや初売り･冬物バーゲンが比較的好調だったことが今月の好成績を誘引した。

SC構成別では、久し振りに婦人衣料が売上好調だったテナントが 1.7 % と大きな立ち直りを見せて今年の見通しに明るさを提供している一方、キーテナントは前月より1.3ポイント改善されたものの厳しい寒さや新春セールといった季節特性を活かしきれずに-2.6%のマイナス成長に止まり、明暗を分けた。

立地･地域別では、小都市中心地域と郊外地域に回復の遅れが見られるものの大都市中心地域の2.8%（前月より3.0ポイントアップ）を筆頭に中都市中心地域、周辺地域がプラス成長を記録、好スタートを切った今月の成績を裏付けた。地域では中部地域をはじめ5地域がまだ前年割れとなっているが、他の4地域がプラス成長に転じ売上回復の拡がりが見られる。特に関東地域が1.8%を記録してSC全体を盛り上げた。

集計対象 566SCの中、プラス成長SCは252(44.5%)、過半数には至らなかったもののSC全体はプラス成長を記録した。これは売上回復度の高いSCが増加したことによるもので、今後のSC売上に明るい兆しが見える。

*本調査は、2004年12月末現在の全SC2,660SCの中から立地別･SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 566 SC　回収率56.6 ％
*1月のSC総売上高（推計）は、2004年12月末現在の全SC2,660SC（前年比 ＋49SC）をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら