販売統計

SC販売統計調査報告 2002年11月

もどかしさの残る 前年同月比 △ 1.2 %

売上高の概況

前月、売上低迷状態に陥り、先行きに不安感を覗かせていたSC売上高の2002年11月度の成績は、前年同月比 △ 1.2 % と若干の持ち直し感がみられたものの前年をクリアするまでには至らず、少なからず停滞感が漂う結果となった。各SCともリニューアルや新規テナントの導入等を積極的実施し「気合」を入れて臨んだ冬・歳末商戦スタートの11月であったが、月序盤は厳しい寒さの到来で順調な滑り出しが見られたものの、インパクトのある景気回復策が打ち出されないまま、中盤以降斑模様の天候(気温)の訪れや祭日が土曜と重なる巡り合わせ等が加わったことで「順調さ」は長くは続かず消費回復の足腰の脆さを物語るかのように月通算では結局マイナス成長となった。特にSCにとって主力業種の婦人衣料が天候不順のせいもあってテナント、キーテナントとも不振に陥り今月の結果に大きくな影響を与えた形となった。

業態別で見ると、キーテナントの頑張り(0.0% )とりわけ百貨店のプラス成長(1核…1.3%、2核…1.5%)が賞賛に値する。営業時間の延長も一因となってはいるものの積極的なリニューアルが好成績を誘引したようだ。SCテナントのリニューアルも頻繁に実施されてはいるものの、退店の数も多くなっておりテナントの今期の成績はほぼ前月と同水準(△1.9%)となった。

立地・地域別では、停滞感が漂った今期の成績を物語るようにどの立地・地域をみてもマイナス成長となっている。前月リニューアルが奏効し、久し振りに水面上に顔を見せた中国地区も一ヶ月が経過し、その効果が平準化され再び水面下に姿を隠した結果となっている。しかしながらどの立地・地域ともマイナス成長の度合いが少なくなってきており、プラス成長への浮上に望みが持てる状況で次期以降の頑張りが期待される。

11月にプラス成長を残したSC数は184SC(37.6% 10月から 30SC増 6.0ポイントアップ)となっており、回復の気配が少なからず感じられ、歳末商戦真っ只中となる次期12月に希望が持てる予感がする。


*本調査は、2000年末までに開設された全国のSC2,576SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 491 SC 回収率49.1 % (集計対象SC数 484 SC)

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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